ゴツゴツした凝灰岩製の大型切石でできた終末期の石室
早朝に自宅を出て、山形新幹線で高畠まで3時間半ほど。8時27分には到着しました。少々びっくりしたのは(山形の人々には失礼)、高畠駅が新幹線の駅とは思えない普通のJRの駅舎だったことです。忘れていましたが山形新幹線は、福島から先は在来線の線路を新幹線の車両が走るのでしたね。車窓からみる景色も福島までとは違い、ずっとゆったりしています。 さて現在の高畠町周辺には安久津古墳群全体として52基を数える古墳が築かれています。ややこしいのですが、今回紹介する円墳2基は、そのうちの支群の一つ安久津支群に属する2号墳と1号墳です。そのほか北目、羽山、源福寺等の支群があり、そのうちのいくつかを今回訪ねることにしました(安久津古墳群3号墳、4号墳発掘調査報告書(山形県教育委員会、1992)。山形県の南部にある高畠町は米沢盆地の東端に位置し標高は230mから280mほど。マップにあるように西側を除けば三方山に囲まれた土地です。山裾を走る国道133号線沿い2㎞ほどが平坦地で水田が広がっています(この後、つまらない備忘録的な記述が続きます。読み飛ばしてください)。 安久津古墳群まで徒歩だと5㎞以上あり、午後の予定を考えると難しい。古墳は山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館にあるので、近くまでバスがあると考えたもののそれもなし。タクシーしかないなと思っていたところ、高畠町のHPで、県外の人も利用できるデマンドタクシー(乗り合いタクシー)を発見。こちらの時間に合わせて予約でき、町民以外は一律500円と破格のお値段。結局、これを事前に予約し、病院通いの何人かのお年寄りと同道しながら、現地には9時15分ごろには着くことができたのです。 デマンドタクシーがおろしてくれた「道の駅たかはた」の目の前を走る国道133号の先には安久津八幡神社の三重塔が見えその西200mほどのところ山形県立うきたむ風土記の丘資料館に並ぶように安久津2号墳がありました。 肝心の2号墳、径23mの円墳に石灰岩製の長さ4.9mの横穴石室が開口しています。といっても90年代に発掘調査に基づく復元古墳です。石室は天井石を含め半分ほどは欠損していたようですが新しい部材を用いて築造当時の姿に造られています。凝灰岩が近隣で産出していることから、こうしたことが可能になったに違いありません。よく見かけるコンクリートで補強された石室とはまったく違い、復元と言われなければわからないのではないでしょうか。大型の切石で造られた横穴石室は、奈良明日香村の岩屋山古墳(クリック)、広島県福山市の大坊古墳(クリック)、長崎県壱岐市の掛木古墳(クリック)など数多く紹介してきましたが、花崗岩や玄武岩が大半で凝灰岩製というのは珍しいのではないでしょうか。非常にゴツゴツした印象ですね。じっくりご覧ください(撮影2021年9月28日)。

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早朝に自宅を出て、山形新幹線で高畠まで3時間半ほど。8時27分には到着しました。少々びっくりしたのは(山形の人々には失礼)、高畠駅が新幹線の駅とは思えない普通のJRの駅舎だったことです。忘れていましたが山形新幹線は、福島から先は在来線の線路を新幹線の車両が走るのでしたね。車窓からみる景色も福島までとは違い、ずっとゆったりしています。 さて現在の高畠町周辺には安久津古墳群全体として52基を数える古墳が築かれています。ややこしいのですが、今回紹介する円墳2基は、そのうちの支群の一つ安久津支群に属する2号墳と1号墳です。そのほか北目、羽山、源福寺等の支群があり、そのうちのいくつかを今回訪ねることにしました(安久津古墳群3号墳、4号墳発掘調査報告書(山形県教育委員会、1992)。山形県の南部にある高畠町は米沢盆地の東端に位置し標高は230mから280mほど。マップにあるように西側を除けば三方山に囲まれた土地です。山裾を走る国道133号線沿い2㎞ほどが平坦地で水田が広がっています(この後、つまらない備忘録的な記述が続きます。読み飛ばしてください)。 安久津古墳群まで徒歩だと5㎞以上あり、午後の予定を考えると難しい。古墳は山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館にあるので、近くまでバスがあると考えたもののそれもなし。タクシーしかないなと思っていたところ、高畠町のHPで、県外の人も利用できるデマンドタクシー(乗り合いタクシー)を発見。こちらの時間に合わせて予約でき、町民以外は一律500円と破格のお値段。結局、これを事前に予約し、病院通いの何人かのお年寄りと同道しながら、現地には9時15分ごろには着くことができたのです。 デマンドタクシーがおろしてくれた「道の駅たかはた」の目の前を走る国道133号の先には安久津八幡神社の三重塔が見えその西200mほどのところ山形県立うきたむ風土記の丘資料館に並ぶように安久津2号墳がありました。 肝心の2号墳、径23mの円墳に石灰岩製の長さ4.9mの横穴石室が開口しています。といっても90年代に発掘調査に基づく復元古墳です。石室は天井石を含め半分ほどは欠損していたようですが新しい部材を用いて築造当時の姿に造られています。凝灰岩が近隣で産出していることから、こうしたことが可能になったに違いありません。よく見かけるコンクリートで補強された石室とはまったく違い、復元と言われなければわからないのではないでしょうか。大型の切石で造られた横穴石室は、奈良明日香村の岩屋山古墳(クリック)、広島県福山市の大坊古墳(クリック)、長崎県壱岐市の掛木古墳(クリック)など数多く紹介してきましたが、花崗岩や玄武岩が大半で凝灰岩製というのは珍しいのではないでしょうか。非常にゴツゴツした印象ですね。じっくりご覧ください(撮影2021年9月28日)。

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