後姿が美しい17号墳
32基からなる群集墳、馬立古墳群は1号墳の姥塚古墳(クリック)以外は鏡石が立派だった馬立古墳群(2)(クリック)を含め史跡指定はされていないようです。そのためかどうかはわかりませんが、人影は疎らどころかまった見えません。古墳群全体を独占したかのような気分です。もっとも、1号墳を囲む冬でも青々とした杉林と違って、葉が落ちた林に見る墳丘、こころなしか寂寥感を漂わせています。疎林を通して、遠くから眺めることのできる17号墳は、右片袖式の石室をもつ、かなり大きな円墳です。サムネイルに採用したシーンは、この古墳の美しさをよく表しています。特徴的な奥壁の鏡石のある玄室は右片袖式。なお動画のキャプションで墳丘規模の推定値が書かれていますが、発掘調査が行われておらず、あくまで目測です。隣り合わせのように近接して並ぶのは19号墳。墳丘の規模は17号墳ほどではなく、石室も同様です。しかも開口部は抉り取られており、石室も19号墳よりもだいぶ小さく造られています。おそらく被葬者のランクにしたがって規模が決まったのではないでしょうか。副葬品はまったく知られていないようです。盗掘者が影も形もないほどに略奪したと推測します(撮影2022年2月初旬)。

