出雲地域はこれまで紹介してきたように四隅突出で知られる西谷墳丘墓(クリックすれば飛べます)、全国一の規模を誇る石棺を有する今市大念寺古墳(クリックすれば飛べます)、象嵌太刀が発掘された石室のある岡田山1号墳(クリックすれば飛べます)と見応えのある古墳がずらりと並んでいます。今回の山代二子塚古墳もそのひとつです。しかも畿内とは違い前方後方墳が古墳時代まで築かれた出雲地域のなかでも墳長94mと突出した大きさを誇っています。そうしたところから墳長100mの前方後円墳である今市大念寺古墳と出雲地域を東西で二分する勢力の東の雄の墳墓ではないかともいわれているようです。

 現地は古墳公園として整備され後方部の墳丘半分ほどの部分には墳丘の土層がわかる施設が造られています。数多くの古墳を訪問していますが、このような施設ははじめてお目にかかりました。後方部には今市大念寺と同様の巨大な石室が眠っているようですが、発掘調査は行われていないそうで少々残念です。

古墳には何の責任もありませんが動画を編集しながら、やや訪れる時期が悪かったかなと思っています。梅雨入り間近だったために木々が取り払われた山肌に草が生えた墳丘は見栄えに欠けているのです。もっとも前方後方墳ということはよくわかりますし、後方部と前方部の高さの違いも同様に明らかです。なお後方部の削平は太平洋戦争中に陸軍が射撃場設置用に土取りしたためだそうです。全国を歩いているとそうした例は山代二子塚古墳だけではないことがわかります。

アクセスはJR松江駅から一畑バスで大庭・出雲線で山代町下車北に徒歩5分ほどです。

バス停の南側には大庭鶏塚古墳がみえます(撮影2016512日)。動画キャプションの表記後方部は半分ほどしか残っていないというのは誤りでかなり削平されているというほうが正しそうです。

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山代二子塚古墳基本データ

所在地 島根県松江市山代町二子

形状 前方後方墳

規模 墳長92m、後方部一辺55m 高さ8m、前方部幅55m 高さ6.5m

二段築成、葺石

築造時期 6C

出土品 須恵器、円筒埴輪

史跡指定 国指定

特記事項 1925年(大正4年)にはじめて前方後方墳と名付けられた古墳とされる


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