今回の蛭子山古墳は既に紹介した作山古墳群(丹後)(クリックすれば飛べます)の北側に隣接する丹後半島の前方後円墳です。墳長145mはさすがに大きく、国道176号線から一段高い墳丘は古墳に興味のない人々にも、あれはなんだと思うに十分です。前方部端が道路に面しています。それにしても時を置かずして丹後半島に100mを優に超える規模の前方後円墳が三基(網野銚子山、神明山古墳(クリックすれば飛べます)造られていることに驚かざるを得ません。いかに日本海の流通を担っていた豪族たちの権勢が大きかったかがわかります。

二度訪れましたが草刈が見事になされ気持ちのよい墳丘が迎えてくれました。蛭子山1号墳と作山古墳群の1号墳とは築造時期を含め密接な関連があるのではないかといわれています。後円部の埋葬施設は三か所。うち中心の施設からは直葬された船形石棺が発掘され

動画にあるように上屋に展示されています。145mの墳長に対して後円部の径は100m、前方部の幅は68m、高さも前方部が11mと後円部よりも5m低く中期以降に比べ前方部が未発達です。他の前期古墳に比べ遮る木々などがあまりなくその特徴がよくわかります。動画3を是非ご覧ください。

このブログを何度もご覧いただいている方々はよくおわかりのように復元整備された古墳は二つにわけることができるようです。一つは作山古墳群のように埴輪や葺石を含め築造当時に極力近づけた墳丘の整備を行うもの。もう一つは蛭子山古墳のように考古学的な調査は行われているものの墳丘自体は現在まで受け継がれてきた自然の姿を重視したもの。この場合でも雑木の伐採などは行われ見る者に築造時の姿を思い出させてくれます。古墳公園の中には群馬県のかみつけの里の保渡田古墳群の八幡塚古墳二子山のように二つのタイプの復元整備された古墳をみることができるところもあります(クリックすれば飛べます)。アクセスは残念ながらアクセスはよいとはいえず京都丹後鉄道与謝野駅からタクシーを利用するしかありません。10分ほどです(撮影2015129日)。
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