数多く眠る奈良の古墳。なかでも桜井市は入室可能な石室が多い点で群を抜いています。今回の秋殿南古墳。訪ねたのは2015年10月の末のことですからだいぶ前のことです。4本に分かれていた短い動画をつなげようと思いましたが、はじめてみると欲が出て元の動画から再編集することにしました。だいぶましになった気がします。とはいえ石室内の動画撮影では重要なヘッドランプの使い方が稚拙で、奥壁から羨道方向の玄室内の映像が撮れていないのが残念です。 再編集しながら、この石室は天井の低い玄室よりも左右の側壁に巨石の板石を使っている羨道のほうがはるかに見応えがあるなと思いました。なぜ肝心の玄室奥壁が大型の石材2段(それでも足りなくて小型の石材で充填)なのに、羨道があれだけの大型石をずらりと並べたのか、工人の意図がよくわかりませんでした。 それにしても秋殿南古墳のある鳥見山の裾には、すぐ隣に開口部が超狭いコウゼ1号墳(クリック)もありますし、コンビニのある浅古の交差点の100m南西にはピンク石の石棺で知られる兜塚古墳(クリック)、さらに県道37号を西に200mほど進むと墳長224mの前期前方後円墳 メスリ山古墳(クリック)もあり、古墳ファンにはたまりません。なお現地での古墳情報は桜井観光案内所(近鉄桜井駅構内)が便利で、事前の下調べには桜井市観光協会のHPが充実しています。「桜井の横穴石室を訪ねて」(桜井市埋蔵文化財センター)があると便利です。 秋殿南古墳、そのものの説明は最初にアップしたページ(こちらをクリック)をご覧ください。
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