木の葉の線刻模様で知られる美形の円墳
大分県と福岡県の境を流れる山国川沿いの丘陵に築かれた3基の内の1基が今回の穴ヶ葉山(あながはやま)古墳1号墳です。動画の冒頭で手前に見えるのが2号墳で、その後ろに見えるのが南北41m東西32mの楕円形をした1号墳です。1号墳をさらに北に登ると奥に3号墳が待っています。わずか3基ですが 古墳公園として整備された現状はなかなかのものでした。 肝心の1号墳石室ですが、思わずどこかで見たことがある、そんな感じに襲われました。奥壁、側壁が大型の板石で造られいて長崎県壱岐島の巨石墳の二回りほど小型にしたような感じなのです。もっとも玄室以外の前室がある複室構造の壱岐島の古墳とは違います。入室して印象に残ったのは敷石が美しいことでした。是非確認してください。奥壁から見て右側側壁の中ほどに描かれた線刻模様ですが木の葉、木の葉と鳥は確認できましたが何のためにそれらが描かれたのでしょうか。現地説明板にも情報はありませんが被葬者の当時の生活環境を描いたということかもしれません。 現地までのアクセスには苦労しました。事前の調べで大分県側にある中津駅からバスに乗り古墳近くの山瀬川を渡る万田交差点で下車し徒歩というつもりだったのですが、万田のつくバス停が、万田、新万田、上万田、下万田と四つもあり、本来下車すべきバス停とは違うところで降りてしまったようなのです。ともあれ山瀬川をわたり古墳に向かったのですが結局はわからず町の教育委員会に確認する羽目に(撮影2020年2月18日)。
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