石室マニア必見!超レアな玄門にびっくり
2016年初夏に訪れた際のブログを読み直してみると、「薄気味悪い」、「入室に勇気がいった」とあります。そのトラウマもあってか、なかなか足が向かなかったのが正直なところです。とはいえ、放れ山古墳(クリック)のすぐ近くですし、訪れる機会も滅多にない出雲地域。祈るような気持ちでの再訪です。初回時は妙蓮寺境内の現代のお墓が立ち並ぶほうから、つまり山側から古墳にアプローチしましたが、今回は出雲市の文化財担当に聞いたとおり、山裾から古墳に接近。なるほど道もはっきりしており、ずっと簡単でした。ただ、今回も10月中旬という時期のせいか、墳丘の日が当たる後円部は緑一色で、その形は目を凝らさないとわかりません。 肝心の石室ですが、今回も、まるで入らないでくれといわんばかりの観音開き状の玄門に圧倒されました。それに、押さえの役割を果たす丸太状の石材にも。より詳しい情報は「妙蓮寺山古墳調査報告」(島根県教育委員会、1964年3月)にありますが、玄門の石材と丸太状の石材の関係が、こちらの理解不足もあり、よくわからなかったというのが正直なところです。今市大念寺古墳、宝塚古墳(いずれもクリック)と並び、今回の妙蓮寺山古墳も、玄室内に石棺が置かれていますが、後期、終末期の石室のためか、天井が低く、窮屈です。石室探索の面白さの一つは天井が高く、空間の広がりを味わうというものだと思われますが、その点では物足りなく思われるかもしれません (撮影2022年10月中旬)。
2016年初夏に訪れた際のブログを読み直してみると、「薄気味悪い」、「入室に勇気がいった」とあります。そのトラウマもあってか、なかなか足が向かなかったのが正直なところです。とはいえ、放れ山古墳(クリック)のすぐ近くですし、訪れる機会も滅多にない出雲地域。祈るような気持ちでの再訪です。初回時は妙蓮寺境内の現代のお墓が立ち並ぶほうから、つまり山側から古墳にアプローチしましたが、今回は出雲市の文化財担当に聞いたとおり、山裾から古墳に接近。なるほど道もはっきりしており、ずっと簡単でした。ただ、今回も10月中旬という時期のせいか、墳丘の日が当たる後円部は緑一色で、その形は目を凝らさないとわかりません。 肝心の石室ですが、今回も、まるで入らないでくれといわんばかりの観音開き状の玄門に圧倒されました。それに、押さえの役割を果たす丸太状の石材にも。より詳しい情報は「妙蓮寺山古墳調査報告」(島根県教育委員会、1964年3月)にありますが、玄門の石材と丸太状の石材の関係が、こちらの理解不足もあり、よくわからなかったというのが正直なところです。今市大念寺古墳、宝塚古墳(いずれもクリック)と並び、今回の妙蓮寺山古墳も、玄室内に石棺が置かれていますが、後期、終末期の石室のためか、天井が低く、窮屈です。石室探索の面白さの一つは天井が高く、空間の広がりを味わうというものだと思われますが、その点では物足りなく思われるかもしれません (撮影2022年10月中旬)。