うっかりアップするのを忘れていた4年前の小ぶりの古墳2基です。地元では地蔵古墳とか、こうもり塚古墳と呼ばれてきたようです。長大な石室の加牟那塚古墳(クリック)のすぐ近くに塩澤寺というお寺さんがあり、その裏山に今回の大平1号墳と2号墳は築かれています。動画冒頭のように、荒川をはさんだ東側には南アルプス方面の山々が迫る絶景の場所です。お寺さんの管理が行き届いていて、墓地の裏手にある古墳はミニ公園化されています。残念なのは、二つの古墳ともに墳丘はほとんど残っておらず、石室の残骸が残るのみという点です。思わず、長野市の大室古墳群の森のなかに点在する、積石塚を思い出してしまいました。 ただ、2基の古墳石室は特徴があり、特に最初に訪れた2号墳は、サムネイルの口を開けたような開口部に反して、なかなか整美な石室です。奥壁には比較的大型の板石を用い、側壁は川原石を丁寧に積み真っすぐに立っています。そのコントラストが見事です。対して1号墳は、おそらく築造時期も早いのではと思われますが、全体に積み方は雑です。そして、こちらのほうは持ち送りがあります。なお、2号墳は径15.9m、高さ2.3mの円墳、1号墳は径7.8m、高さ2.6mの小型の円墳です(撮影2019年12月初旬)。
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