超小型の石室ですが奥壁は見応えが!
安久津古墳群(クリック)などを見学した高畠町から山形新幹線で一駅。翌日の早朝に赤湯駅まで移動しました。その日のうちにさらに北上して別の古墳を見学し東京に戻らねばならないので、ほぼ朝1番の電車です。目指す古墳は2021年3月末で営業を終了したハイジアパーク南陽の敷地内に残されています。閉鎖中でも古墳の見学は可能か下調べの段階で確認したところ大丈夫だとのこと。タクシーで向かいました。いかにも古墳がありそうな丘がすぐに見えてきました。 着いて一番に感じたのは古墳のことではありません。既に営業を終えて半年たった建物内のガラスの向こうには、使われなくなった机や椅子が見え、なんともいえない空しさです。多くの人々が訪れて賑わった時もあっただろうにと思いを巡らしながら朝もやに煙る古墳に向かいました。説明板もありすぐに目指す古墳は見つかりました。きれいに草刈りがなされ可憐な感じの古墳です。 墳丘も8m×8.4m、高さ3mと小型でしかも、墳丘途中に開口する石室も、畿内の見慣れた大型の石室とは違いこぶりです。調べてみると玄室でも高さは1.55m しかないのです。2mほどの長さの羨道の向こうには、長さ2m幅1.17mの玄室が待ち構えていました。羨道には天井板がないので(欠損したものかは不明)単なる墓道という感じです。シダに阻まれながらも入室して、ライトを照らしてみて、これがびっくり。苔むしてはいるもののなかなかに立派な1枚の大型板石が目に入りました。そして、天井を見上げて2度びっくりです。鏡石が若干長さ(高さ)が足りなかったのか、天井近くには小型の石材を並べていますが、その並べ方の丁寧さ。足りないから「詰めた」という感じではないのです。ここだけ見ることができただけでも来た甲斐があったと思いました。それほど期待していなかっただけに嬉しさも倍増です。 ところでハイジアパーク南陽は、南陽市主導で、跡地に新たなリゾート施設がオープンするそうで、現在計画中のようです(市のHPで進捗状況がわかる)。工事の期間中、古墳見学は可能かどうか行かれる方は南陽市の文化財担当にお聞きください(撮影2021年9月29日)。
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安久津古墳群(クリック)などを見学した高畠町から山形新幹線で一駅。翌日の早朝に赤湯駅まで移動しました。その日のうちにさらに北上して別の古墳を見学し東京に戻らねばならないので、ほぼ朝1番の電車です。目指す古墳は2021年3月末で営業を終了したハイジアパーク南陽の敷地内に残されています。閉鎖中でも古墳の見学は可能か下調べの段階で確認したところ大丈夫だとのこと。タクシーで向かいました。いかにも古墳がありそうな丘がすぐに見えてきました。 着いて一番に感じたのは古墳のことではありません。既に営業を終えて半年たった建物内のガラスの向こうには、使われなくなった机や椅子が見え、なんともいえない空しさです。多くの人々が訪れて賑わった時もあっただろうにと思いを巡らしながら朝もやに煙る古墳に向かいました。説明板もありすぐに目指す古墳は見つかりました。きれいに草刈りがなされ可憐な感じの古墳です。 墳丘も8m×8.4m、高さ3mと小型でしかも、墳丘途中に開口する石室も、畿内の見慣れた大型の石室とは違いこぶりです。調べてみると玄室でも高さは1.55m しかないのです。2mほどの長さの羨道の向こうには、長さ2m幅1.17mの玄室が待ち構えていました。羨道には天井板がないので(欠損したものかは不明)単なる墓道という感じです。シダに阻まれながらも入室して、ライトを照らしてみて、これがびっくり。苔むしてはいるもののなかなかに立派な1枚の大型板石が目に入りました。そして、天井を見上げて2度びっくりです。鏡石が若干長さ(高さ)が足りなかったのか、天井近くには小型の石材を並べていますが、その並べ方の丁寧さ。足りないから「詰めた」という感じではないのです。ここだけ見ることができただけでも来た甲斐があったと思いました。それほど期待していなかっただけに嬉しさも倍増です。 ところでハイジアパーク南陽は、南陽市主導で、跡地に新たなリゾート施設がオープンするそうで、現在計画中のようです(市のHPで進捗状況がわかる)。工事の期間中、古墳見学は可能かどうか行かれる方は南陽市の文化財担当にお聞きください(撮影2021年9月29日)。
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