竹が占領する羨道を抜けると見違える光景が!
現状230基を数える高安千塚古墳群はいくつかの支群にわかれていますが、今回とりあげる郡川支群は南北にわかれ、両方で43基。内6基が北支群に属し2号墳は1号墳(開山塚古墳)とともに北支群に属しています。このような詳細な説明は不要と思われるかもしれませんが、八尾市の高安千塚古墳群の散策マップでも、服部川支群とか郡川支群などの表記がなされているので、言及せざるを得ないのです。 ところで今回の2号墳は、1号墳(開山塚古墳)とは50mほどしか離れていない墓地隣の竹林のなかに保存されています。いつからこうなったかはわかりませんが、開口部(羨道)の大半をぶっとい竹が占領して、行く手を阻みます。そこをすり抜け袖石をとおり過ぎると、奥行き4.5mほどの整美な玄室が目の前に現れました。幅は2.5m、高さは3m弱でしょうか。表面を丁寧に磨き上げた中型の割石が奥壁、側壁を構成。奥壁は一枚の板石ではなく、5段積みのようで、少々の持ち送りがみられます。
同じような構成の石室はいくつもみてきましたが、必ずしもどれも素晴らしいとは言えない気がします。そのあたりは工人の力量がものをいいそうです。郡川2号墳は間違いなくAランクではないでしょうか。すべての割石の表面がきれいに整えられ、それがバランスよく配置されている点が最大の特徴です。 それにしても、羨道に立つ数本の竹は根を張って石積みを破壊するのではと心配になります。2017年に出された八尾市の「史跡高安千塚古墳群 保存活用計画」でも、2号墳について「開口部付近の竹の整理伐の検討」と書かれているわけですから、何とかしてほしいと思います(撮影2022年2月中旬)。
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現状230基を数える高安千塚古墳群はいくつかの支群にわかれていますが、今回とりあげる郡川支群は南北にわかれ、両方で43基。内6基が北支群に属し2号墳は1号墳(開山塚古墳)とともに北支群に属しています。このような詳細な説明は不要と思われるかもしれませんが、八尾市の高安千塚古墳群の散策マップでも、服部川支群とか郡川支群などの表記がなされているので、言及せざるを得ないのです。 ところで今回の2号墳は、1号墳(開山塚古墳)とは50mほどしか離れていない墓地隣の竹林のなかに保存されています。いつからこうなったかはわかりませんが、開口部(羨道)の大半をぶっとい竹が占領して、行く手を阻みます。そこをすり抜け袖石をとおり過ぎると、奥行き4.5mほどの整美な玄室が目の前に現れました。幅は2.5m、高さは3m弱でしょうか。表面を丁寧に磨き上げた中型の割石が奥壁、側壁を構成。奥壁は一枚の板石ではなく、5段積みのようで、少々の持ち送りがみられます。
同じような構成の石室はいくつもみてきましたが、必ずしもどれも素晴らしいとは言えない気がします。そのあたりは工人の力量がものをいいそうです。郡川2号墳は間違いなくAランクではないでしょうか。すべての割石の表面がきれいに整えられ、それがバランスよく配置されている点が最大の特徴です。 それにしても、羨道に立つ数本の竹は根を張って石積みを破壊するのではと心配になります。2017年に出された八尾市の「史跡高安千塚古墳群 保存活用計画」でも、2号墳について「開口部付近の竹の整理伐の検討」と書かれているわけですから、何とかしてほしいと思います(撮影2022年2月中旬)。
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