今回紹介する終末期古墳、静岡県富士市の実円寺西古墳はあまり情報がありません。新旧の日本古墳大辞典にも記載がありません。とはいえ確かなことは駿河湾まで6-7㎞までの標高87mの地に村の首長を被葬者とする円墳が7C前半に築かれたことです。たしかに古墳前に立つと眺望は良好です。径が19mの円墳ですが横穴石室の長さはその半分、9.5mもあります。追葬を前提にしたということなのでしょうか。動画でおわかりのように内部はかなり武骨な川原石を主体とする石室で、寸胴という形容がぴったりです。これまでみてきた精巧な切石積みの終末期古墳とは様相がだいぶ違います。関東は群馬県総社町の蛇穴山古墳(クリックすれば飛べます)と比べてみてください。

 残念ながら秋口の訪問は失敗でした。石室が南向きということもあり夏草は枯れるどころか茫々と生い茂り石室入口をふさいでいました。入口の前によくみると四段の階段が設けられていましたがこれも雑草におおわれていました。しかも内部には施錠されていて入れません。実はこの古墳、一度解体され補強したうえで復元されたものだそうですが機会があれば草刈が行われたあとに訪れたいと思いました。アクセスはJR富士駅から富士見台団地行きで富士東高校前下車徒歩5分。1時間に2本ほどあります。バス停進行方向の一つ目の信号を右折し200mほど歩いた右手に墳丘がみえます(撮影20161011日)。





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