積石塚ではない岩清尾山古墳群の一基
 岩清尾山(いわせおやま)古墳群ではこれまで墳丘が積石で覆われた前期古墳、石船塚古墳猫塚古墳鏡塚古墳(いずれもクリックすれば飛べます)を紹介してきましたが、今回は6C後半から7C初頭に造られたと考えられている径10mほどの小規模な円墳の横穴石室です。岩清尾山古墳群では中期終わり頃にはもはや積石塚古墳は造られず、後期に入って今回のような全国どこにでもみられる小規模な円墳が多数造られたようです。積石塚は地域を束ねる権力者の墓、今回のような横穴石室をもつ円墳は各村落の有力者の墓とみられています。こぶりですが残りはよく、奥壁の一枚板石と持ち送りがよくわかる玄室です。ただ、ごつごつした積石塚古墳の圧倒される姿に比べると同じ古墳群に指定するのはどうかなと疑問を持ちました。説明板によると2号墳と積石塚との関係はわかっておらず、最も残りのよい石室墳であることから鏡塚、猫塚など積石塚古墳と併せて国の史跡に指定されたとのことです。

現地へは高松駅琴電バスループバス市民病院(行きは西回りで30分)下車、徒歩約45分で標高約230mの峰山公園まで登り管理事務所で古墳群の地図をもらうのがよいでしょう。

2号墳は管理事務所のある芝生広場の北の端にあります。点在する古墳を歩くのに約2-3時間かかりますが、尾根からは北方向に瀬戸内海がよく見えます。




岩清尾山2号墳基本データ

所在地 香川県高松市峰山町

形状 円墳

規模 径10m 高さ2m 横穴石室 長さ6m 玄室長 3m 幅2m 高さ2m

築造時期 6C

出土品 須恵器、金環、ガラス小玉

史跡指定 岩清尾山古墳群として他の古墳とともに国指定

特記事項 なし



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