今回は811日に紹介した森将軍塚古墳と同じ埴科(はにしな)古墳群に属する有明山将軍塚古墳をご覧いただきます。森将軍塚を後にしてさらに10分ほど登ると木立の間に、前方後円墳とわかる墳丘が聳えていました。前期の那須八幡塚古墳と同様、小規模な墳丘ですが(那須は前方後方墳)、尾根上にあるだけに登ってくる人々を見下ろすかのようです。個人的にはなかなか味わいのある古墳だと思いました。

1999年の発掘調査で明らかになった後円部の石室は6.5m、幅1.1m、高さ1mと墳丘規模の割に大きいようです。興味深いことに森将軍塚はご覧頂いたように埴輪が並んでいましたが、有明山将軍塚のほうが後に造られたにもかかわらず埴輪は用いられていません(葺石はあり)。その点について、千曲森将軍塚古墳館ガイドブック(2000)は埋葬儀式が異なっていたのではないかと推察しています。

埴科古墳群は森、有明山に加え、倉科(墳長83m)、出口(墳長67m)将軍塚古墳の四前方後円墳によって構成され、築造時期もこの順だと考えられています。4C半ばから6Cはじめにかけての千曲川の水運を支配した権力者の墓ということなのでしょうか。

アクセスは森将軍塚古墳(811日)をご覧ください。森将軍塚だけ見学して下山するというのはあまりにもったいない気がします。是非、セットでの訪問をお勧めします。
PNG ariakeyamashougunauka au




有明山将軍塚古墳データ

所在地 長野県千曲市

形状 前方後円墳

規模 墳長 36.5m、後円部径30m 高さ7m、前方部幅10m 高さ1m

段築(平野側のみ)

築造時期 5C

出土品 銅鏡、管玉、鏃、刀剣等の破片 

史跡指定 森将軍塚等とともに埴科古墳群として国史跡に一括指定

特記事項 


にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村