今回ご紹介するのは中期古墳、それもかなり早い時期の築造といわれる東広島市の三ッ城古墳です。安芸最大の前方後円墳の被葬者はヤマト政権とも良好な関係を築いていたのでしょう。興味深いことに412年ごろの築造ではないかとの見解が研究者によって明らかにされています。興味のある方は是非、広島大学古瀬清秀教授のインタビューをご覧ください(考古学は総合科学 「三ツ城古墳」1号墳の築造年代を特定!)、http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/kenkyu/now/no11/)。
 肝心の古墳の姿ですが、中期以降の古墳にみられる造り出しを持ち葺石で覆われた全体像は周濠があるせいでしょうか墳長92mよりもはるかに大きくみえます。とりわけ動画一つ目の市立中央図書館の駐車場側から見た古墳からは壮大な規模が伝わってきます。形象埴輪を含む埴輪は全部で1800本。その一部が立つ後円部には三つの埋葬施設がガラス越しですが見ることができますし、復原された古墳の中では秀逸だと思います。図書館内の一角にあるガイダンス施設も充実しています。

 JR
西条駅から広島大学行のバスで中央図書館前下車です。



三ツ城古墳データ

所在地 広島県東広島市西条中央

形状 前方後円墳

築造時期 5C

規模 墳長 92m 後円部径 62m 高さ13m 前方部幅67m 高さ11m

出土品 埴輪、刀剣、鏃、勾玉他

史跡指定 国指定

特記事項 後円部頂部には槨(かく)を有する箱式石棺2基,箱式石棺1基の埋葬施設がある。