奥壁鏡石まで見通せる無袖式玄室

 
 甲府盆地の東側、中央本線山梨市駅が最寄り駅です。近くまで来ているのに目的の古墳が見つからない。焦ります。甲府に戻る時間も迫り、時刻は午後4時をまわりそうです。果樹園の敷地内というのでご挨拶に伺ったのですがどなたもおらず留守の様子。やむなく山梨市の文化財課で場所を聞き敷地の裏から古墳に迫ることに。それでもわからず、話し声の聞こえたご近所ならわかるかと玄関のピンポンを鳴らしたものの空振り。気を取り直して収穫を終えたブドウ棚が広がる向こうに小円墳らしきものは見えないものかと目を凝らすと、あれかもしれないという草茫々の高まりがあるではありませんか。半信半疑近づいたのが動画の冒頭です。これをお読みの皆さん、これって円墳に見えるでしょうか?これでは古墳があまりに可哀そうです。 
 と思いながら蔓の垂れ下がった横穴石室の開口部に近づくとこれはびっくり。端正な細長い石室が続いていました。羨道と玄室の区別がつきにくい長さ8.57mの無袖式の石室です。もち送りももないのでコンテナのような直方体の箱状です。幅1.9m、高さ1.8m(古墳マップ)だそうですが、楽々歩けたのでもう少し高さはある気がしました。奥壁の3分の2ほどは大型の板石を用いて見どころは動画キャプションでも触れましたが何枚か続く天井の板石ではないでしょうか。天神塚古墳でも同様の印象を持ちました。きれいすぎると思った理由の一つですが、石と石の間には充填剤でしょうかコンクリートが塗りこめられています。手が加えられたのはずいぶん昔だとは思いますが少々残念。出土品は金環、玉、須恵器、築造時期は6C末と考えられています。山梨市の他の古墳石室、牧洞寺古墳(クリック)、天神塚古墳(クリック)と比べてご覧ください(2019年11月14日)。PNG 稲荷塚古墳(笛吹市)(農園)場所(YU用
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