再訪してわかった石室のすばらしさ!


 墳丘がそこそこ残り入室できる横穴石室が開口している前方後円墳となると、全国的にみてもごく少数です。同じく群馬県の大室古墳群の前二子古墳(クリック)、後二子古墳(クリック)や岡山県総社市のこうもり塚古墳(クリック)、広島県福山市の二子塚古墳(クリック)などが思い出されます。 このブログを開設して間もなく今回の総社二子塚古墳を紹介していますが、比較的最近、再訪したのを機会に改めてリニューアル版をアップすることにしました。前半は最初に訪問した際の未公開動画を含め墳丘の状況、動画後半では新たに撮影した石室内部の状況です。今回のほうがより鮮明に撮れているかと思います。
 この二子塚古墳は後円部と前方部にそれぞれ石室が残されており、後円部は切石積み、前方部は自然石の乱積みの両袖式と特徴が異なるそうです。残念ながら動画にもありますように、後円部の石室は鉄柵に囲まれ、しかも崩壊の危険性があるためでしょうか封鎖されています(前方後円墳に横穴石室が2室というのは、福山市の二子塚古墳もそうですが、こちらも入室可能なのは一つだけです)。前方部の石室は自然石の乱積みといっても、整然と積まれ、石材の大きさにも気配りがみられ、バランスがよいと思いました。長さ4.5mの羨道の先には長さ(奥行)4.2mの玄室が控えます。天井は高さ2.1mと高くはありませんが、持ち送りは少なくなっています。 JR上越線群馬総社駅から徒歩で10分もかかりませんし、南側には前橋市立第6中学校があります。迷うことはありません。是非、おでかけください。お時間があれば最初にアップしたものと比較してご覧ください(撮影2015年12月17日、2020年4月10日)。
旧版はこちら(クリック)です。
PNG 動画撮影位置 総社二子山古墳 21年11月26日

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