山の中の前方後方墳に例の石室が


 マップでおわかりのように見応えのある前方後方墳、岡田山1号墳と2号墳(クリック)から岩屋後古墳(クリック)をとおり真東に1.3㎞ほど歩き意宇川を渡ったところにある大草山を目指します。橋を渡ったところにある案内標識に従い入山すると動画冒頭のような景色が続きますが、ひたすら上ると古墳に到着。残念ながら前方後方墳と確認できる墳丘の姿は残されていません。とはいえ明らかに人口構造物とわかる高まりが迎えてくれます。  一種の流行りだったそうですが、古墳時代の出雲地方では、既に何度も登場した石棺式石室と名付けられた埋葬施設が主流だったようです(現地説明板)。わかりやすいのは朝酌小学校校庭古墳(クリック)でしょう。今回の古天神古墳もほぼ同じ規模で、長さ(奥行)1.5m、横幅1.9mと幅のほうが長い点に特徴があります。そうした特徴から、玄室入り口から全体を見渡すことは困難です。古天神古墳の現状は朝酌み小学校校庭古墳と違い、死床と呼ばれる遺体が置かれていた部分が残されていることです(石材で囲みがあります)。全体として重厚な造りで、いつもながら加工技術の素晴らしさに驚かされます(撮影2020年10月末)。PNG 古天神古墳 所在地