斜面下から見上げることのできる古墳群


 盟主墳と思われる大佐山白塚古墳(1号墳)(クリック)に続いて大佐山2号墳(クリック)を紹介しましたが、今回は3号墳、4号墳等で、大佐山古墳群のラストです。いずれも墳丘は残っておらず石室だけが迎えてくれます。石室が露出している姿に見慣れると、これこそが古墳の真の姿ではないかという錯覚に陥ってしまいます。実際には1号墳のように封土があり、開口部は閉塞石で塞がれていたに違いありません。  この古墳公園のよいところは斜面に築かれたいくつかの古墳の位置が、下から見上げることによってよくわかることです。多くの群集墳が山の中腹から裾にかけて築かれていますが、多くは藪におおわれ、下からの見通しがよくありません。大佐山古墳群の場合、築造当時もそうではなかったかと想像するのですが、雑木は伐採され、整地された斜面には芝が広がり、古墳の位置が特定できます。ここまで書いたところで、大佐山白塚古墳(1号墳)の動画を見返してみると やはり、その迫力に感心させられました(撮影2020年3月9日)。