23mの小円墳には見えない理由は・・・


 回を重ねますと、ついついいずれアップをと後回しにした古墳に出会うことも少なくありません。今回の西車塚古墳もその一つで兵庫県加古川市の日岡古墳群に属します。前方後円墳5基、円墳3基を含む前期の古墳群で、金銅製帯金具が出土した行者塚古墳(クリック)で知られる1㎞ほど南に築かれた西条古墳群が続きます。 西車塚古墳は、木立の中に美しい姿を横たえる南大塚古墳(クリック)の南に築かれた径23mの円墳です。とはいえ周囲には幅6-7mの濠が巡っており、実際よりもはるかに大きく見えます。 説明板によれば、公園整備の際に墳丘を復元したとのこと。なかなかよくできた復元ぶりです。この西車塚古墳と同規模の円墳、東車塚古墳も築かれていますが、こちらは消滅しています。ただ、 東車塚古墳からは三角縁神獣鏡はじめ銅鏡が3面出土しており、この三角縁神獣鏡は同じ鋳型から造られた同笵鏡の一枚で神戸市のヘボソ塚古墳(消滅)出土のものと同じものと考えられています。また、動画末尾に登場する勅使塚古墳からも三角縁神獣鏡が出土しています。地域の首長にヤマト王権が配布したといわれる三角縁神獣鏡が出土していない古墳群も少ないないことから、日岡古墳群の被葬者が古墳時代前期、ヤマトにとり重要な人物であったと考えられます(撮影2018年3月13日)。
西車塚古墳(日岡古墳群)基本データ 
所在地 兵庫県加古川市加古川町大野
形状 円墳 規模 径
23m、高さ不明、周囲に幅67mの濠 
築造時期 4
C前半 出土品 不明 史跡指定 なし

特記事項 本文中に記したように消滅した東車塚古墳からは三角縁神獣鏡が出土

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