保存状況良好の中型(小型)の前方後円墳


 6C後半に築かれた母神カンス塚古墳(クリック)を見学後、案内して頂いたのは裏山にあって調査中という中型の前方後円墳ひさご塚古墳でした。こちらはカンス塚古墳よりも1代前の盟主墳と考えられ6C前半に築かれています。この2基を盟主墳として、この辺りには横穴石室のある小型の円墳が70基あまり築かれていたようで母神山古墳群と呼ばれています。 ひさご塚古墳は墳長44mの中型というよりは小型に属する前方後円墳ですが、6C後半、最後の大王墓といわれる五条野丸山古墳が築かれる直前の頃のことです。動画でおわかりのように、墳丘は竹藪に覆われていますが冬だったせいでしょうか視界を遮るほどのことはなく前方後円墳ということはよくわかりました。後円部の径が26m、前方部の幅が23m、高さも5.7mと5.1mと大きな差はなく、寸胴状の前方後円墳です。葺石はありませんでしたが、盾形の周濠がまわっていたそうで、墳丘には円筒や朝顔の埴輪が立ち並んでいたようです(撮影2020年2月4日)。 PNG ひさご塚とカンス塚 観音寺市 21年7月20日
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