巨石石室に残された2基の家形石棺

 
 梅木平(ばいきひら)古墳(クリック)から小雨がパラつくなかタクシーで移動。時間があって天気が良ければ歩くところですが、仕方ありません。三原駅前から乗ったタクシーのドライバーさんは、残念ながら古墳の場所には詳しくなく、こちらが用意したグーグルマップを見ながらようやくの到着です。もっとも、標識はよくみれば、要所要所に立っています。それでも動画冒頭でお分かりのような風景のなか、はじめて訪ねる古墳に予定どおり到着するのは容易ではありません。 
 梅紀平もそうでしたが、今回の御年代古墳も墳丘は著しく改変され墳丘の形態はまったくわかりませんが、石室は非常によく残っています。しかも、前室、後室からなる複室構造の石室には2基の刳抜式家形石棺がでんと置かれています。南側を向いて開口している一方、石室に近づくには東側から近づくために、その様子が到着前にはわからないという点が、この古墳の存在感を高めている気がします。
 説明板を左手に見ながら右を向くと石棺が置かれた前室が目に入りびっくりしました。しかも、羨道(天井が欠損)の側壁の大きいこと。これはすごいと思いながら入室しましたが、前室幅は2.2mと狭く、大型の家形石棺の脇をとおって後室に進むのも結構大変でした。奈良県御所市の水泥南古墳(クリック)もそうでしたが終末期の古墳に置かれている石棺は石室に比べて大きいのはなぜなのでしょうか。バランスという点を考えると、天井もより高く、幅ももっとあったほうがよいと思うのですが。それはともかく、前室も後室も、巨石を惜しみなく使っていて、被葬者の権力の大きさを想像させるには十分です。側壁は必ずしも1枚の巨石を用いていないところもありますが、奥壁、そして長さ3mを越える前室、後室の天井の板石は1枚でただただ感心です。前室と後室境の袖石もきちんと平滑されていました。機会があれば是非訪れて頂きたい古墳です(撮影2020年3月10日)。PNG 御年代古墳石室イメージ図 21年5月24日
PNG 御年代(みとしろ)古墳所在地 21年5月24日作成
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