く道沿いに聳える大型方墳


 今回の大庭鶏塚古墳を間近に見たのはずいぶんと前になります。古墳踏査をはじめて間もなく最も遅く造られた前方後方墳、山代二子塚古墳(クリック)を訪ねようと松江駅前から八雲行のバスで山代町で下車したところ、大きな墳丘が目の前に飛び込んできました。エーッ、もう二子塚古墳に着いたの、と首を傾げたのを思い出します。近づいていると別の古墳、大庭鶏塚古墳でした。残念ながら時間がありません。いずれ来ることにし、それが実現したのが4年半後の2020年10月末のことでした。いつものように草刈りの状況を松江市の文化財担当に電話で確認したところ済んでいるがスズメバチの巣が確認されたので注意してくだいとのこと。既に駆除しているとのことで一安心。出かけてきました。今回は山代二子塚古墳と山代方墳(クリック)への訪問とセットです。 松江駅から前述のバスで20分ほど国道沿いにその雄姿が否が応でも目に入ります。以前から交通の要衝であったに違いないところに立地している大庭鶏塚古墳、一辺が42mとかなり大きな方墳ですが、周濠部分を含め墳丘周りを空き地にしているので実際の高さ10mよりも大きく見えます。2段築成ですが、おそらく果樹栽培などで使われ現在は一見、3段に思えます。斜面には葺石が貼られていたとのこと。上った墳頂には円筒埴輪が廻っていたようです。興味深いことに造出しが南側と北側それぞれにあります。複数埋葬だとして一つずつ祭祀の際に造られたのでしょうか。500mほど離れた同じ規模の方墳、山代方墳(クリック)は非常に凝った石棺式石室が設けられていましたが、鶏塚古墳のほうは詳細は不明のようです。それにしても至近の距離の山代二子塚古墳、大庭鶏塚古墳、山代方墳といずれも古墳時代後期の6C代に造られた古墳はこの辺り一帯を支配していた有力豪族の墓だったとみられています。なお鶏塚古墳は出土した円筒埴輪辺、須恵器(器台、甕)から6C央の築造と推定されています(撮影2020年10月28日)。 
動画撮影位置 大庭鶏塚 松江市 1年5月3日作成 修正版


大庭鶏塚古墳 所在地 21年5月3日
にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村