小ぶりながら段の塚穴型石室が観察できます!
 段の塚穴は、太鼓塚と棚塚の2基の古墳から成っています。今回は弟分の棚塚で、その名のとおり石棚が玄室に設けられています。太鼓塚(クリックすれば飛べます)よりは二回りほど小さい径20mの円墳に石室長さ8.7mの石室が造られていますが、羨道を含め残りがよくその特徴がよくわかります。天井に向かって大きな板石が斜めに架かる独特な石室構造を段の塚穴型石室と呼び、吉野川流域の美馬地域にしか見られないという意味で貴重です。今回の太鼓塚もその特徴がよくわかります。これまで訪ねた古墳の石室の多くに個性があり、工人のセンスや技術の進歩を感じさせてくれていますが、この段の塚穴型石室はその中でも並外れてユニークです。どうしてあのような長大な板石を天井に向かって架けてみようと考えたのでしょうか。結晶片岩が大量に採取できる地域的な特殊性でしょうか。それはともかく、段の塚穴型石室でも個性はあるようで、太鼓塚はどちらかといえば四方から天井に向かってドーム型という印象がある一方、棚塚は側壁のもち送り(天井に向かった内傾)はなく奥壁の中ほどと玄室入り口の上部から玄室中央の天井に向かい大きな板石が階段状に架けられています。羨道にもその個性が見られます(動画のはじめで紹介しています)。ぜひ注意深くご覧ください。棚塚見学を終えたのが4月はじめとはいえ4時40分。ここからJR徳島本線の貞光駅まで遠かったこと。たしか1時間ほど急ぎ足だった気がします(撮影2019年4月2日)。PNG 棚塚古墳石室イメージ図 21年3月27日
段の塚穴地図(太鼓塚棚塚)21年3月26日
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