雑木林の中にたたずむ入室可能な2基の古墳


 数多くの古墳が残されている奈良県桜井市ですが半端ではありません。そこにもあるここにもあるといった感じで、今回冒頭に出てくる倉橋池にも梶山古墳群のいくつかは沈み、破壊されてきたようです。ちょうど倉橋池(いくつかの河川が集まいた)に向かうように周囲は谷となっており、ここに梶山古墳群が6C後半から7C半ばにかけて展開されたようです。近くといえば美しい切り石の石室が残るエンドウ山古墳(クリックすれば飛べます)が知られていますが、梶山古墳群よりも後に築かれたそうです。私はエンドウ山古墳のある急峻な斜面をようやくのことで降り、梶山古墳群を訪ねました。 
 今回の15C-30と15C-32ですが(一本が長いので別頁とします)、倉橋池を囲む公園の雑木林のなかに残されており、墳丘はよくみないとわかりません。石室は8m前後ですが、ともに開口部が狭く入室しにくいのが難点ですが、石積みに隙間があり太陽光が入るので玄室内はおもったよりも明るいです。15-C30のほうは土圧で玄室、羨道ともに傾いている一方、5mほどの羨道が思ったよりもよく残っています。15-C32はもち送りのほとんどない玄室の奥壁中央にある大型の鏡石が否が応でも目に入ります。ともに自然石の乱積みで表面も加工のあとは見られません。その意味では時期が下るとはいえ切り石でできたエンドウ山古墳の被葬者のほうがランクが高かったのではと思っています(撮影2018年1月29日)。PNG 梶山古墳群の位置
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