入室可能な横穴石室で最も神秘的で巨大!

 
 全長15.3m。開口部が狭いうえに高さが土砂で半減している羨道の長さは8.5m。その先には家形石棺が残る長さ6.3m、幅3m、高さ4.2mの玄室が待っています。ここに葬られているのは歴代天皇で唯一暗殺された崇峻天皇だと考古学者、古代史専門家はみています(宮内庁のいう崇峻天皇陵は桜井市倉橋にある)。そのことがこの石室の神秘さを高めていますが、ぼんやりと浮かびあがる奥壁、側壁はいずれもごつごつした大型の石材で構成されています。 
 最初にアップしたのは今から5年以上も前の2015年11月2日のことです。その時から気になっていたのですが、その時のタイトルにあるように黄泉の国を体験できるような暗さで、肝心の天井の高い石室の特徴が今一つ伝わってきませんでした。「なんだこりゃ」と思った方も多いのではないでしょうか。今回は普段使っている900ルーメンのヘッドランプを柱にサブに1000ルーメンと600ルーメンのヘッドランプを使ってみました。移動しながら短時間に撮らなければならず手振れも多々ありますが、その限界のなかでの石室動画です。臨場感だけは多少出ているのではないかと勝手に思っています。それにしても昔の人はとてつもない構造物を築いたものですね。改めて思います。
 今回は1本目は石室をメインに短い2本目は一辺45mと大型の方墳の現在の姿です。竹が生い茂る墳丘は見通しがよいとは言えませんが墳頂まで登れますし、方墳ということがよくわかります。段築と思われる平坦面の名残もみえます。何より多くの古墳の墳丘が改変を受けたり、消滅するなか一辺約45mもある赤坂天王山1号墳の残り具合は貴重です。なお古いほうの動画は赤坂天王山古墳(旧バージョン)です。クリックすれば飛べます(2021年3月10日)。
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