現代の葬祭場とマッチした古墳遺跡公園


  福岡県上毛町の木の葉模様が残る穴が葉山1号墳(クリックすれば飛べます)を訪ねたあと、せっかくなので中津駅に戻る途中、市公営・風の丘葬祭場のある相原山首遺跡に寄り道してみました。山国川を渡ると大分県です。古墳時代前期から奈良時代までの墳墓が小規模とはいえ集中してみることのできる貴重な遺跡群です。動画にも一部映っていますが近代的な葬祭場の建物が古墳群ともマッチして中中野見栄えでした。私ははじめてみたのですが、火葬墓がいくつも残されており、中には墳丘をもつものもあります。石室の代わりに骨壺を入れた丸い穴が墳頂にあけられている様子が復元されています。それが最も早く造られた古墳時代前期の方形周溝墓の隣にあるのですから不思議な感覚に襲われました。中期は造り出しか短い前方部のある径18mの円墳で群内では最も大きな墳丘です。あとは7基の方墳が封土が流れ石室の下半分の石積みが露わになった方墳が開口部を東に向けて並んでいます。その多くが排水溝をもつ古墳で、それも復元されています。これらの数百年に及ぶ墳墓群は、この地方で最大権力をもっていた豪族たちの累代墓(先祖代々の墓)と考えられているようです。アクセスは中津駅から日田方面行のバスで三口下車。本数が少ないです(撮影2020年2月18日)。相原山首遺跡と穴ヶ葉山古墳との位置関係