施錠越しの見学がなんとももどかしい石室

 
  以前紹介した中筋山手東2号墳(クリックすれば飛べます)の石室はカーブの美しさに惹かれました(この石工技術のレベルは極めて高く、是非みてください)。山裾の住宅街にポツリと残ったその東2号墳とは違い、今回の1号墳(こちらは東はつかない)は明石海峡を遠くに仰ぎ見る高台内の公園にその姿を留めています。施錠されていて開けてはくれないとは知っていたものの、格子越しに自然石で組まれた石室をみると残念という気持しか残りませんでした。なかなかバランスのよい石室で、側壁が天井に向かって内傾化する持ち送りの手法が明瞭にわかります。玄室長は約4m、幅は1.5mと思われますが羨道近くになるにつれ玄室幅は奥壁よりやや広く1.7mほどになり、幅0.9mほどの羨道につながっています。間に動画にも出ている立柱状の袖石が置かれています。つまり玄室幅>羨道幅なので両袖式玄室と呼ばれるタイプです。奥壁に立ってみると、明らかに羨道の幅が玄室幅よりも狭いということがわかるはずです。残念ながらそれは叶いませんでした。他方石室長は7.6mで玄室長約4mなので羨道は3.6mになります。しかし鉄格子のあるところに袖石があることを考えれば、羨道は玄室よりの部分だけ残っているということになります。羨道がほとんど残っていないのでいきなり玄室上部に置かれている巨大な石材(まぐさ石)がよく見えます。春めいたきた頃で周囲の花々が美しかったことを覚えています。アクセスは阪急宝塚線中山観音駅下車。中筋郵便局の信号を北に歩き15分ほど。西林公園内(撮影2020年3月11日)。
PNG 中筋山手1号墳イメージ図



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