帆立貝形前方後円墳なのですが・・・ 

 
 アップするのを忘れていたといったら古墳に失礼かもしれません。というのも非常に重要な古墳なのです。おそらく東京では最も知られた野毛大塚古墳(クリックすれば飛べます)と同様、帆立貝形前方後円墳で墳長も57mもあります。野毛大塚が82mですから一回りほど小さく、築造時期は半世紀ほど下る5C後半とみられています。さらに5C末には狛江市に墳長40mの同じ帆立貝形前方後円墳、亀塚古墳が造られています。古墳時代中期にはそれまでであれば前方後円墳を造ることを許されていた豪族たちが、帆立貝形を強いられたということなのでしょうか。いずれにしろ多摩川流域の中期古墳は帆立貝形が目立ちます。 それほど重要な御岳山古墳ですが、ご覧のとおり自然保存のために古墳ということはよほどでなければ気づきません。単なる雑木林に覆われた小山といった感じです。帆立貝といわれる短い前方部がどちらにあるのかもわからず残念の一言です。埋葬施設は墳頂にあり木棺を粘土で覆った粘土槨だったようで銅鏡の他に単甲が出土しているそうです(撮影2019年2月26日)。PNG 御岳山古墳と野毛大塚古墳 位置
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