今宿古墳群中入室できる貴重な古墳

 
 JR筑肥線で周船寺駅まで博多から35分ほど。高祖山(たかすやま)の山麓に築かれた代表的な古墳群に今宿古墳群があります。後円部に築かれた横穴石室が見学できる丸隈山古墳、高速道路を借景にした今宿大塚古墳、九大学研都市駅前の南側に古墳公園として整備された山の鼻1号墳に雑木林が墳丘を覆い前方後円墳として認識するのが困難な若八幡古墳(いずれも古墳名をクリックすれば飛べます)をブログで紹介してきました。これらの古墳を含む4Cから6Cに築かれた約350基の群集墳の総称を今宿古墳群と呼び前方後円墳が13基もあります。 紹介した古墳は全て前方後円墳ですし、今回の兜山古墳も以前は墳丘が大きく改変されていることから円墳と考えられていましたが1994年の調査で墳長53mの前方部が短い前方後円墳であることがわかったそうです。現状からは名古屋市の志段味大塚古墳(クリックすれば飛べます)と同規模の帆立貝形前方後円墳であることを想像するのは難しそうです。是非、想像力を働かせてみてください。
 肝心の横穴石室は開口部がほとんどなくいきなり玄室ですが、自然石の乱積みの奥壁が妙に新鮮でした。横穴石室が定着するにつれ奥壁は大型の石材が用いられるようになります。壁石が自然石の乱積みに対して、構造上そうならざるを得ない天井石は比較的大型の板石を用いています。現地は地図を見るとJR筑肥線周船寺駅からさほどの距離ではありませんが畑地が住宅地化されて道は入り組んでいます(撮影2020年2月19日)。PNG 動画撮影位置  兜塚古墳(福岡市)修正版
PNG kabutoduka kofun (fukuokashi)

兜塚古墳基本データ

所在地 福岡県福岡市西区飯氏

形状 前方後円墳(帆立貝形)

規模 墳長 53m、後円部径43m 高さ6m、前方部幅20m 高さ不明

築造時期 5C後半

出土品 鎧、刀剣等武具、鏃、馬具、ガラス玉等装身具

史跡指定 国指定(今宿古墳群として)

特記事項 本文中にあるように円墳と考えられていたが発掘調査の結果、帆立貝形

前方後円墳であることがわかった


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