壱岐島巨石墳中、石室の長さで圧倒!


驚いてばかりはいられないのですが、今回もそう書かざるを得ません。面積が134㎡というとイメージが湧きませんが、東京23区の千代田区、港区、目黒区、新宿区に世田谷区を加えるとほぼ同じ広さになります。島ですから古墳築造に相応しい土地は限られています。そこに6C後半から7Cのはじめにかけて約300基もの古墳が造られ、今回の鬼の窟古墳のような半端でない巨石墳が6基が含まれているのですから、ただただ不思議としか言いようがありません。もちろん、島全体が玄武岩でできていることもあり石室を構成する石材の調達には困らなかったようです。他方、これだけの巨石を動かす労働力や技術はどうしたのか。被葬者が北九州からの多くの人々を引き連れた移住者だとしても、これだけの墳墓を次々に築けるだけの人々を集め指示し、完成までもっていく過程はどのようなものだったのか興味は尽きません。古墳の不思議というと墳長500m近い仁徳天皇陵(大仙古墳)はじめ百舌鳥・古市古墳群ばかり話題にのぼりますが、この壱岐の巨石墳もびっくりなのです。

 肝心の鬼の窟古墳ですが円墳の大きさでは笹塚掛木兵瀬古墳(クリックすれば飛べます)に劣りますが、石室長では16.5mと最大規模です。他の巨石墳同様に複室構造で具体的には前室、中室、玄室に羨道がつきます。開口部は左右に若干広がる前庭部がついています。前室は一辺3mの正方形で巨大な鏡石が見るものを圧倒します。また、説明板によれば前室と中室の天井の高さが同じというのが特徴だそうです。たしかに動画3でも確認できますが同じです。はじめてみた気がします。江戸時代から開口していたそうですが、前室、玄室に転がる石棺材の一部と思われる石片も当時入室した人々の目にも触れていたのでしょうか。不思議な感覚に襲われました。なお、ライトが点灯するようになっていますが、敢えてつけずに撮影しました。こだわりです(苦笑)(撮影2019年3月26日11時50分)
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