被葬者の意図がわかる見事な立地


なんとわかりやすい立地なんでしょう。古墳のある向山の裾から確認できるのは瀬戸内海の家島諸島の西島。採石場のあとだそうで全体が白っぽい独特の形をしているのがよくわかります。間違いなく生前、この海を活動の場としていた被葬者が死後も忘れることなくこの海を眺めることができる。生前、本人がそういったかどうかはわかりませんが、想像するに十分な立地です。

 肝心の円墳は墳丘の封土が若干削られ石室の石材が一部露出していますが、石室自体はなかなかよく残っています。そして幅1.3m、長さ4.5mの羨道を越えると幅が広がり2.3m 長さ4.1mの玄室が待っています。羨道幅よりも玄室幅のほうが広く、羨道は玄室の中央につけられているので両袖式です。高さが説明板には記載がありませんが2.5mほどではないでしょうか。野趣あふれると書きましたが、わりと大雑把な作りです。特に二段積みの奥壁の持ち送った(天井に向かい内傾化)天井近くの石のはめ込み方は自由奔放です。用いられている石材も石室全体の印象も同じ姫路市の見野6号墳見野4号墳他(それぞれ古墳名をクリックすれば飛べます)によく似ています。工人集団も同じだったのではないでしょうか。アクセスは姫路駅から一時間三本ほど出ているかんぽの宿赤穂(終点)まで行き、海沿いの県道32号線を歩けば(動画1冒頭)すぐです(撮影201912月5日)。
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尾崎大塚古墳基本情報

所在地 兵庫県赤穂市尾崎

形状 円墳

規模 径18m 高さ4mほど 石室長8.9m、玄室長4.1m 幅2.1m、羨道長4.5m

1.3m

築造時期 6C

出土品 須恵器坏(つき)、金環、釘等と伝えられている


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