圧倒されれるまぐさ石の巨大さと天井高


  琵琶湖を望む丘陵に築かれた桐畑古墳群。すでに桐畑2号墳(クリックすれば飛べます)は紹介しましたが、今回の1号墳の長さは11m2号墳よりも3.5mも長く、もう少々残りがよかったならばと思わざるを得ません。動画1の冒頭のように墳丘はすっかりなくなりよく見なければ古墳ということはわかりません。古墳というよりは玄室内に祀られた不動尊をお参りに多くの人々が訪れているようです。桐畑2号墳をアップした際にこちら(2号墳)のほうが天井石が抜かれている1号墳よりも見応えがあるとの趣旨を書いた記憶があるのですが、やや筆が滑った書きぶりだったかもしれません。

今回、改めて動画を見直したところ6mもある羨道の残りのよさと長さ5mの玄室の奥壁の高さに驚かされました。不動尊の背後の数段に積まれた奥壁は資料では3.6mとありましたが、もっとあるようにも思われます。石室の天井高が4mを越えるものはそうそうありません。そして四壁が天井に向かって持送られている様子は石が抜かれた現状からもうかがい知ることができます。それにしても完存していればなあと思わざるを得ません。もう一つ。全長11mの大型石室の白眉は重厚なまぐさ石の存在です。なんとも表現しようのない袖石との絶妙なバランスが重厚さを醸し出しています。石室の造られ方から渡来系の人物の墓ではないかといわれていますが、それはともかく見応えのある古墳石室です。アクセスは桐畑古墳2号墳をご覧ください(撮影2018124日)。
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