超変わった姿で残る双室墳


複数の石室を持つ古墳はさほど珍しくはありません。ここでも長野県飯田市の馬背塚古墳、滋賀県近江八幡市の八幡社46号墳、奈良県葛城市の二塚古墳等(いずれも古墳名をクリックすれば飛べます)、いくつか既に紹介しています。いずれも前方後円墳です。しかし姫路市にある見野6号墳の場合、本来の墳丘がどのようなものであったかわからないほどに破壊され、そこに奥壁、羨道が失われた二つの石室が残された様子はあたかも双眼鏡のように見えるということが特徴ではないでしょうか。古墳マニアでなくともこの姿を一度みれば記憶に残るに違いありません。

 その様子は動画で紹介していますが、冒頭古墳群へに向かう道の景観を紹介したあと、いきなり6号墳の変わった姿にスポットを当てています。自分自身どちらが開口側か奥壁側なのかがわからないほどの姿に、しばし唖然としました。これが古墳なの?というのが率直なでした。説明板によれば06年度、07年度と2回発掘調査が行われ東石室は長さ9.5mの左片袖、西石室は長さ8.5mの無袖の石室ということが確認され、金環(東のみ)、銀環や鉄刀、玉類、馬具(東のみ)、土師器、須恵器等が出土しているそうです。それだけ豊富な副葬品があったにしては、墳丘、石室の状況は残念な状況です。古墳群では現在、13基が確認されていますが4号墳を除く大半の古墳は6号墳と同様、損壊の程度が著しいのです。おそらく山裾に築かれた古墳は平地に近く人々の目につきやすかったのかもしれません。現在、海岸線まで6㎞ほど(キャプションでは4㎞になていますが6㎞のほうが正しい)。当時はこの古墳を背景に田畑が広がり、その先には瀬戸内海の入江が迫っていたと想像できます。ところで、この古墳群ならではの活動があることを知りました。これ以上、地元の文化財の破壊を防ごうと見野古墳群保存会が設立され、ボランティア活動が公園化された古墳群を支えています。アクセスはよく姫路駅前から神姫バス見野循環線に20分ほど乗り見野古墳群前下車(1時間1本)。徒歩5分(撮影2019912日)。
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