墳丘、石室が完存する貴重な円墳

全国の古墳を歩いていると民間所有、それもご自宅の敷地に立派な古墳があるお宅が結構あることに改めて驚きます。それだけ古墳時代には数多くの古墳が造られたことになりますが、その総数、16万基を超えるといわれています。今回の殿岡古墳もその一基です。

岐阜駅から高速バスで美濃インターまで行き美濃市笠神にある今回の殿岡古墳を訪ねることにしました。地図にも載っている大禅寺近くのようです。徒歩も考えたのですが帰りのことを考えてタクシーを使ったのですがこれがなかなか大変でした。近くまでは行けたもののたどり着かないのです。運転手さんもはじめてとのこと。結局美濃市の文化財担当部署に電話してガイドしてもらう羽目になりました。感謝。

 古墳のあるお宅に許可をとりに伺うと快く応じて頂き動画1の冒頭の裏山にある古墳に向かいました。ラッキーなことに草刈りが終わったばかりの墳丘は円墳ということがよくわかります。石室の開口部を見て思わずほーっと声をあげました。巨石が迎えてくれました。といってもきれいに整えられたというよりは自然のままの巨石を積み上げた石室という印象です。この印象は入室しても変わらず奥壁の大きな板石以外はほとんど加工はされておらず、もち送りもほとんどありません。箱型の玄室です。長さ4mの羨道は幅1.5m、高さは1.6mに対して玄室は長さ4m、幅1.8m、高さ2.2mと記されています。開口部から羨道をとおり玄室に向かってやや下っています。

 ご主人のお話では地元小学校の社会科見学での訪問もあるとか。美濃市では墳丘、石室ともに完全な状態で残っている(説明板)殿岡古墳をこれからも代々受け継いでいってもらいたいものです(撮影201936日)。
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