圧倒されるほどの迫力の後円部


   吉岡大塚古墳(行人塚以外はクリックすれば飛べます)を最北端に和田岡古墳群は原野谷川(はらのや川)沿いの台地に、春林院古墳瓢塚古墳、行人塚古墳、各和金塚(かくわかなつか)古墳と中期の古墳が並んでいます。

個人的には瓢塚古墳がお気に入りです。それはともかく、各古墳の雄姿を今回の各和金塚古墳で一とおり紹介したことになります(前方部が欠損した行人塚古墳はさわり程度)。北から南に歩き最後が動画冒頭でおわかりになるように雑木林が生い茂る丘陵の頂上付近にあるのが各和金塚古墳でした。いずれの古墳もさほど墳長はなく前方後円墳といっても前方部が短い帆立貝型。なのになぜ国の史跡指定を受けたのか若干の疑問でした。しかし専門的な調査によれば和田岡古墳群を構成するどの古墳も墳丘の残り、保存状態がよいという点が評価されたようです。

 各和金塚古墳の特色は雑木林のなかに威圧されるほどの迫力で迫る後円部でしょう。吉岡大塚古墳のところでも触れましたが後円部と前方部の比高差が結構あるのです。6.5m4mと数字の上ではさほどではありませんが、墳丘に登り前方部を見下ろすとなかなかのものがあります。しかも墳頂には竪穴石室の天井板石が露出しており埋葬施設を実感することができます。もっとも地山を利用して造られているためもあって遠くから墳丘全体を眺めることができません。驚いたのは石室の盗掘が行われたのが1974年ということでした。

どんな人物がどんな気持ちで盗掘したのか知りたいものです。それでも鉄製武器や武具、農工具、石製模造品が発掘調査の結果確認されています(撮影2018517日)。
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各和金塚古墳基本情報

所在地 静岡県掛川市各和

形状 前方後円墳(帆立貝型前方後円墳)

規模 墳長66.4m、後円部径51.2m 高さ6.5m、前方部幅20.5m 高さ4m、葺石あり

築造時期 5C

出土品 武具、農工具、石製模造品

史跡指定 国指定

特記事項 竪穴石室の天井板石が数多く露出している  



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