周濠に浮かぶ美しい墳丘



  石室ばかり歩いていると墳丘がよく残る古墳に出会うとなぜかホッとします。今回の扇八幡古墳はそんな一基でした。復元された古墳ではありませんし墳丘は木々に覆われ、ところどころ倒木もみられるといった状態でしたがまぎれもない前方後円墳の姿がそこにはありました。3mから5mほどの周濠がきれに残り、それが60m弱の墳長を実際よりも大きく見せています。冬の日差しが差し込んでやや見づらいのが残念ですがお気に入りの一基になりそうです。

 墳丘は後円部径よりも前方部幅のほうが大きい後期の前方後円墳の特徴を示していますが、残存する前方部の墳丘はさほど裾が広がっているようにはみえませんでした。封土が流失したのでしょうか。肝心の埋葬施設ですが調査が行われておらず不明とのこと。しかし南東約300mのところに同じ時期に築かれた前方後円墳の箕田(みだ)丸山古墳があり横穴石室が残されているので、扇八幡古墳も横穴石室と考えられます。アクセスはJR九州日豊本線で行橋駅下車 タクシーでみやこ町歴史民俗博物館まで行き、学芸員の方に案内して頂きました(歴史民俗博物館のHPに入ると「現地研修のお申込み」という書式があります(撮影2017328日)。
みやこ町の各古墳は以下の古墳名をクリックすれば飛べます。
甲塚古墳
橘塚古墳
綾塚古墳
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扇八幡古墳基本情報

所在地 福岡県みやこ町

形状 前方後円墳

規模 墳長 58.4m、後円部径36m 高さ7m、前方幅49m 高さ5m

2段築成 葺石あり

築造時期 6C前半

出土品 円筒埴輪片

史跡指定 県指定

特記事項 東南300mのところに同じころに築かれた墳長40m二つの横穴石室を持つ箕田丸山古墳がある。



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