都会の喧騒の中に残る横穴石室

関東の人間にとり大阪の猪名川といってもピンときません。改めて地図で確認すると、伊丹空港(大阪空港)近くを流れる淀川に合流する川だということがわかりました。その猪名川流域にも数多くの古墳が築かれています。大阪の淀川よりも北の豊中市や池田市を中心とする地域です。墳丘の規模は堺市の百舌鳥古墳群、藤井寺市、羽曳野市の古市古墳群とは比較になりませんが前期から後期まで個性豊かな古墳を見ることができます。このブログでも前期の禁野車塚古墳牧野車塚古墳大石塚・古石塚古墳池田茶臼山古墳、中期の太秦高塚古墳(いずれも古墳名をクリックすれば直接飛べます)を紹介してきましたが、今回の二子塚古墳は後期の横穴石室が残る前方後円墳です。もとは現在ではほとんど削られている前方部の高まりが別の墳丘だと考えられていたようで、二子塚はそこに由来しているようです。前方部の幅が40mと後円部径よりも10mも大きくしかも墳長全体で45mですから前方部が極端に発達した後期古墳の典型であることがわかります。

 八幡神社の鳥居の横にフェンスに囲まれ封土が流失した石室が残されていました。全長6.72m、玄室4.5m、幅1.54m、高さ1.68m。残念ながら石室内には入れず、開口部も土砂と枯葉で埋まっているために奥壁が見通せず焦りました。ヘッドランプの光を頼りに漸く確認できた奥壁は表面が平滑され丁寧に造られていて驚きました。アクセスは阪急宝塚線石橋阪大前で下車し府道176号線沿いに北西方向に歩き井口堂信号で北側にわたり阪急バス石橋営業所を目指します。駐車しているバスを見ながら北に直進すると突き当り動画の冒頭の光景がみえます(撮影2016223日)。
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