工人の工夫?視覚効果が見事な石室



  クマが出るかもしれないとの助言を受けておそるおそる訪ねた兵庫県養父市の大藪古墳群ですが、今回はこうもり塚古墳(クリックすれば飛べます)、塚山古墳(クリックすれば飛べます)から谷を越え尾根の頂上に点在する野塚支群最大の野塚3号墳(クリックすれば飛べます)に続き禁裡塚古墳です。これに西ノ岡古墳を加えた5基が石室がよく残る大藪古墳群の主要古墳です。なかでも今回の禁裡塚古墳は郡中、最も早く築かれたと考えられ石室の規模も14m弱と最大です。クマ、イノシシの生息地域の中にある野塚古墳群をうろうろしながら見学可能な3号墳を漸く見つけるのに10分ほど。撮影を終えたら脱兎のごとく次の禁裡塚古墳まで急ぎました。ダラダラとし続く下り坂の終点には猪捕獲用の檻が置かれており、その先には人家の屋根が見えました。ホッとしました。ここまでくれば一安心。道標にしたがって歩くと視界が開け動画1の円墳が待っていました。 開口部の幅は狭く石室長はあまり長くない印象を受けましたが早とちりでした。勘違いした理由はやはり石室幅と高さにありました。幅は1.5mほど、高さは2.3mとありますが入り口は土砂で埋まっています。ところがこの8m近くもある細い羨道が意外な効果をあげています。その先の玄室が実際以上に大きく見えるのです。もちろん、奥行きが6m、幅も羨道の倍近くの2.8m、高さも3.5mですから十分すぎるぐらい大きいのですが、おそらく工人はこの視覚効果を狙って石室を造ったに違いないと思いました。これが今も残るように朱(ベンガラ)で塗られていたことを考えると今となっては不思議な空間が広がっていたということになります(2017年11月13日)。
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