小ぶりですが段の塚穴型の特徴がよくわかる石室

JR徳島線で阿波池田行きに乗って穴吹まで1時間15分。吉野川沿いにひたすら西に向かいます。40㎞にも満たない距離ですがなぜこんなに時間がかかるのか不思議でしたが単線なんですね。桜の残る沿線の景色を楽しみながらようやく到着。駅前の北側にある吉野川にかかる穴吹橋を渡ると目指す拝東古墳はすぐのはずです。動画1の冒頭の光景です。

 いささか寂しいJRの車内でしたが、吉野川沿いに走る国道318号線の賑やかなこと。ひっきりなしに大型トラックや自家用車が行きかっていました。これではJRがさびれるのも無理もありません。いささか話が脱線しましたが、古墳時代に吉野川沿いにいくつもの特徴ある石室を伴う古墳が築かれているということは当時水運を使った物流を仕切っていた豪族たちの墓ということは容易に想像されます。

今回の拝東古墳。現在の墳丘は削られやせていますが径15m、高さは5mはあったようです。畑、果樹園、民家に囲まれてよくぞ残ったという感じです。所有者の文化財に対する理解がなければさっさとつぶされていたでしょう。肝心の石室ですが、見返してみると段の塚穴型と呼ばれる、奥壁が玄室天井中央部に向かって大きく傾斜するという特徴がよくわかります。しかも玄室手前の玄門の上をみると奥壁同様に天井中央部方向に大きく傾斜しています。この地方独特の造られ方がよくうかがえる石室です。なぜ、この地域だけに段の塚穴型と呼ばれる同時期の他の古墳とは異なるものが誕生したのか知りたいと思い調べましたが現在のところわかっていません。何か有益な情報を入手次第お伝えするつもりです。アクセスは冒頭に書きましたが、穴吹橋を渡り国道に出て一つ目の信号を左折するとすぐに県道12号線にぶつかります。この信号を東に少々進むとガソリンスタンドがあり、古墳は12号線を挟んだ南にあります(撮影201942日)。
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