列島最南端の前方後円墳

 
 
 以前から前方後円墳の南限はどこか気になっていましたが、それは鹿児島県大隅半島の肝属町にひっそりと眠っていました。てっきり大崎町の墳長137mの横瀬古墳(クリックすれば飛べます)だと思っていましたが、さらに30㎞ほど南に下ったところに4C中頃に築かれた墳長71mの塚崎51号墳(花牟礼古墳ともいう)があり、これこそが南限でした。前方後円墳5基、円墳54基からなる古墳群は4Cから5Cにかけて築造されています。既に大隅半島最古の前方後円墳として墳長51mの塚崎11号墳(クリックすれば飛べます)を紹介しています。古墳群は田畑の間に点在していますが、51号墳のあるところは墳丘を覆うように雑木が生い茂っていて、前方後円墳のシルエットを確認することはできませんでした。動画1の冒頭、くびれにある石柱の反対側の木立を刈り込み民有地の東側からみれば全体が見えるのに残念です。それでも、くびれに立ち前方部方向に目をやると、はっきり前期の前方後円墳とわかる墳丘を確認できました。前方部の幅が後円部径よりも狭く、また後円部の高さのほうが前方部のそれよりもはるかに高いのです。志布志湾が広がる海岸線からは10㎞ほどのところに築かれた古墳ですが、どのような豪族が眠っているのでしょうか。興味はつきません。追加として数多い円墳の中から、国の天然記念物が墳丘に生える1号墳を紹介します。元は現在よりも10mほど高かったそうですが、どうしても大クスのほうに目を奪われてしまいます。アクセスは鹿屋のバスセンターから三州自動車の路線バスで塚崎まで行き、歴史民俗資料館を訪ねて塚崎古墳群をまわる方法を聞くのが一番だと思います。事前に問い合わせをするのがベストです。北限の岩手県奥州市の角塚古墳(クリックすれば飛べます)と併せご覧ください(撮影2018222日)。PNG tsukasaki 51gou hoka kimotsukimachi

塚崎51号墳(花牟礼古墳)基本情報

所在地 鹿児島県肝属郡肝付町

形状 前方後円墳

規模  墳長71m、後円部径45m 高さ8.9m、前方部幅21m 高さ2.9

築造時期 4C央

埋葬施設 不明

出土品 不明

史跡指定 塚崎古墳群として国指定

特記事項 列島最南端の前方後円墳


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