古墳時代前期に築かれた特徴ある前方後円墳 



 四国で最大の前方後円墳といえば墳長138mの香川県さぬき市の富田茶臼山古墳(クリックすれば飛べます)、ついで徳島県徳島市の墳長105mの渋野丸山古墳(いずれアップ)、そして今回の墳長98.8mの快天山古墳の順になります。ただ前2基は中期に造られていますから前期では4C中頃の快天山古墳が最大ということになります。いずれの古墳も数字をみる限り全国の前方後円墳と比べ非常に大型というわけではありませんが動画でご覧になれるように実に堂々とし大きくみえます。おそらく周囲に墳丘をさえぎるものがないからではないでしょうか。

丸亀市のHPによればこの地域では規模の小さな積石による前方後円墳が造られていたところに突如、後円部、前方部ともに三段築成(後円部はそれ以上かも)で斜面は葺石で覆われテラスには円筒埴輪がまわる快天山の墳丘が出現したということです。しかも動画2にあるように後円部には3基の埋葬施設が確認され、いずれもくり抜き式の割竹型石棺(竹を割った形)が使用されていたとのこと。専門家の研究では割竹型木棺から石棺に変わる最初の段階であり、これ以降割竹型石棺が畿内に普及していくそうです。いずれの埋葬施設からも銅鏡はじめ豊富な副葬品が出土しています。そうしたところからもこの古墳の被葬者とヤマト王権の関連が注目されています。

アクセスは動画キャプションにも書きましたようにわかりやすいです。琴電栗駒駅から国道32号線を東に1㎞ほど歩くと住吉神社の信号があり左折するとすぐに快天山古墳の説明板があります。実は20163月にも訪れていますが撮影に失敗し二度目の訪問になります。以前は前方部と後円部の間が大きく掘削され切断されていましたが今回は修復されていてラッキーでした。しかし割竹型石棺は埋め戻され見学できないのは残念でした。おそらく香川市の石船塚古墳(クリックすればとべます)と同様のものではないでしょうか(クリックすれば飛べます。動画3でくり抜き式石棺がご覧になれます)(撮影201943日)。PNG kaitenyamakofun zu
PNG kaitenyama marugameshi zu
PNG kaitenyama marugameshi tutumiyama tono

快天山古墳基本データ

所在地 香川県丸亀市

規模 墳長98.8m 後円部68m×63.5m 高さ10.55m 3段築成以上

前方部幅30m超 高さ4.35m 3段築成 葺石あり

築造時期 4C

出土品 3基の石棺から青銅鏡(方格規矩四神鏡)、内行花文鏡、鉄鏃、斧、刀子など鉄製品、腕輪の一種の石釧(くしろ)、管玉、勾玉など玉類。円筒埴輪。

史跡指定 国指定

特記事項 3基の内2基からは被葬者と思われる人骨(女性と男性)が出土している。なお快天山の由来は墳頂に江戸時代の円福寺僧侶の快天、快山、宥雅の墓が残っているため。


にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村