杉林に佇む中型の前方後円墳


  その昔、現在の霞ケ浦、北浦、印旛沼、手賀沼は香取海と呼ばれた大きな内海だったようです。柏熊古墳群のある丘陵前に広がる平野はその香取海の名残りなのでしょうか。動画1の冒頭、小三倉バス停から古墳群のある丘陵に向かい歩いていく途中がその光景です。途中には栗山川が流れています。こう書きながらも柏熊古墳群のある千葉県多古町はいったいどのあたりにあるのかピンとくる人は少ないのではないでしょうか。私もそうでした。実は成田国際空港の東約10㎞ほどのところに位置します。それにしても空港とはまったく遮断された景色が広がり、車も人も滅多にみかけません。

 柏熊古墳群として紹介するのは墳長71.5mの前方後円墳、しゃくし塚古墳(8号墳)、径32mの円墳7号墳と径20mほどの5号墳です。事前の調べでは墳丘は前方後円墳ということがよくわかりますよということだったので、かなり苦労して現地に到着して古墳を前にした時はいささか拍子抜けでした。杉林の木立と生い茂る笹に遮られて墳丘がよく観察できません。特に前方部は説明板が邪魔をしてしまっています。もう少し説明板の位置も考えればよかったのにと思いました。気を取り直して後円部頂に立つと前期古墳の特徴である低く幅の狭い前方部がかろうじて確認できました。

 意外だったのは丁度裏手の第六神社の社殿が墳丘裾に建つ7号墳でした。円墳ということがよくわかり保存状況もよいようです。それに対して5号墳は墳丘自身が荒れており、古墳と言われてもよくわかりませんでした。アクセスは東京駅から多古台バスターミナルまで高速バスで行き、そこからコミュニティーバス久賀ルートで小三倉で下車、徒歩20分。いずれも本数が少なく東京からの日帰りもギリギリ可能でした(撮影2019年3月18日)。
PNG syakushizuka kofun kashiwakuma 8gou satueiichi

PNG kashiakumakofungun zu shuseiban

柏熊古墳群

所在地 千葉県多古町

形状 しゃくし塚古墳(8号墳)は前方後円墳、残りは円墳

規模 しゃくし塚古墳 墳長71.5m、後円部径42,5m 高さ6.6m、前方部幅20.5m 高さ4m

7号墳 径23mの円墳、5号墳形20mほどの円墳

築造時期 4C後半、円墳は不明

埋葬施設 しゃくし塚古墳については竪穴石室

出土品 古墳時代前期と考えられる円筒埴輪

史跡指定 県指定

特記事項 なし



にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村