百舌鳥古墳群から12基を一挙に見る(幾ちゃんの独り言30

 2019514日、ユネスコの諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)が「百舌鳥・古市古墳群」を世界遺産一覧表に記載するよう勧告したと一斉に報じられました。7月初旬にはユネスコの会議で最終決定の運びとみられています。全国の古墳を訪ね歩いていると確かに、百舌鳥・古市古墳群のスケールの大きさは群を抜いています。百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵、古市古墳群の応神天皇陵はじめ比較的狭い地域に墳長200m以上の巨大前方後円墳が11基(百舌鳥4基、古市7基)、しかも古墳時代前期後半から中期前半の150年あまりに集中して造られていることに驚かされます。仁徳天皇陵はJR阪和線三国ヶ丘駅と百舌鳥駅の間、一駅分の長さという途方もない大きさです。そのほか方墳や円墳もあります。世界遺産の対象古墳数は百舌鳥古墳群が23基、対象外を含めると44基その東10㎞ほどのところに展開する古市古墳群は26基に加え対象外を入れると45基あります。

問題は仁徳天皇陵(大仙古墳)はじめ各古墳はマンションや住宅に囲まれ全体像を把握することが困難なことです。これを地元に密着した古墳だからやむを得ないと見るか、貴重な史跡を保護し、その意義を後世に伝えるためには何らかの制限を加えるべきか議論は分かれるでしょう。加えて多くの有力古墳が宮内庁の陵墓指定となり一般の人々の立ち入りができないというもどかしさがあります。これらの問題が簡単に解決できるとは思えません。そこで古墳時代の人々は試みなかった空からの古墳群展望がもっとも手っ取り早く、そのスケールの大きさを感じることができるということになります。私もだいぶ前に退職記念と言い聞かせて結構な金額を払ってヘリコプターをチャーターしました。残念ながら操縦士が古墳に詳しいわけではなく、仁徳天皇陵を中心にとリクエストしたものの大阪城辺りをうろうろしているうちにあっという間に20分の飛行時間が終わってしまいました。現在ではだいぶお手頃の価格でヘリやセスナで古墳を眺めることができるようです。気球で眺めるという手もあるようです。幕末に築かれた北海道函館の五稜郭を眺めるタワーは107mだそうですが、こうした展望施設を造ることは難しいのでしょうね。

 今回は既にアップした百舌鳥古墳群から仁徳天皇陵(大仙古墳)の陪塚を含む12基を改めて紹介します。全体を320秒ほどに縮めてみました。仁徳天皇陵(大仙古墳) 履中天皇陵(ミサンザイ古墳)御廟山古墳永山古墳いたすけ古墳、仁徳陵の陪塚と考えられている源右衛門古墳、丸保山古墳、銅亀山古墳、狐山古墳、竜佐山古墳、孫大夫山古墳旗塚古墳です。さらにそれぞれの古墳をご覧になりたい方は前記古墳名をクリックしてください。


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