台風で発見された竪穴石室



 今回の大阪府四条畷市の前方後円墳、忍岡(しのぶがおか)古墳は偶然の台風襲来で奇跡的に発見された竪穴石室で知られています。ややこしいことに墳丘の後円部にある神社は同じ「しのぶがおか」と呼びますが、こちらは忍陵と書きます。それはともかく、動画冒頭でおわかりのように墳長87mの前方後円墳をうかがわせるものは何もありません。しかし、標高36mだけに、古墳時代には河内湖を見渡せたに違いありません。階段を登る途中、振り向くと、その高みを感じることのできる景色が広がっていました。そして径45mの後円部中央の社殿横には立派な覆屋に覆われたお目当ての竪穴石室が眠っています。

 説明板によれば1934年の室戸台風で社殿が倒壊し、その再建中に偶然竪穴石室が発見さ保存が決まったそうです。長さ6.3m、幅1m、深さ1mほどの竪穴石室は板状の石が精緻に積み上げられています。この石は近隣では採取できず猪名川流域から持ち込まれたものだそうです。残念ながら覆屋の隙間からは天井石が載った石室の一部を見ることしかできません。事前に市役所の担当部署に連絡して開錠してもらうことをお勧めします。とはいえ覆屋の中に入って石室を一周することは禁止されています。盗掘はされていましたが鍬形石、石釧等の石製品、甲冑の部材、刀子、鉄斧、円筒埴輪片が出土しています。アクセスは地下鉄学研都市線で忍ヶ丘駅で下車し西300mにある忍陵神社を目指します。徒歩で10分ほどです(撮影20171127日と201866日)。


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