豊富な副葬品が出土した円墳 

  琵琶湖と瀬戸内海を結ぶ淀川が大阪平野に入って間もない茨木市に今回の青松塚古墳はあります(地図参照)。現在の淀川までは南に10㎞ほどでしょうか丘陵の先端にある北警察病院(20194月から北大阪ほうせんか病院)敷地内の裏山にあります。銅鏡3面を含む多彩な出土品で知られる前期前方後円墳、紫金山古墳とともに病院建設の際に1947年に発見されています。20mほどの円墳と考えられているそうですが封土は流れ石室が露出しています。動画3にある大きな天井石からわかるように中規模の石室です。東に1㎞ほど、直前に立ち寄った真龍寺古墳(クリックすれば飛べます)と同様の自然石で造られ、奥壁の積み方を除けばよく似ています。羨道の残存部分から玄室に入ってもさほど天井までの高さは感じられませんでしたが、教育委員会に確認したところこれは土砂堆積のためで本来はもっと高かったようです(玄室長3.3m、幅2m、高さ2.4m)。実は京都大学の調査ではさらに天井高はあったようで「玄室の長さ、幅に比べかなりの高さがある」(文科省科研費による2011年から14年に行われた発掘調査の報告)としています。個人的に天井高の高い石室が好きなので拘ってみました。それはともかくあちらこちらから差し込む太陽光は大きな地震がくれば崩壊してしまいそうな石室の現状を示しています。この古墳からは紫金山古墳同様、発見時に須恵器、2面の銅鏡、轡や杏葉など馬具、鉄刀、鉄鏃等数多くの貴重な副葬品が確認(京都大学所蔵)されているそうで、古墳時代の前期、後期という違いはあれこの地域の有力豪族(淀川水運の支配者?)の奥津城ではないかと思われます。残念ながら公開はされていないようです。追手門学院大学内の真龍寺古墳の石室を訪ねたあと寄ってみました。西に1㎞ほど歩いた北警察病院(20194月から北大阪ほうせんか病院)に到着し、道順は案内所で親切に教えてもらいました。患者さんが多数おられる病院内を歩くことになるので注意が必要です(撮影201844日)。
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青松塚古墳基本データ

所在地 大阪府茨木市

形状 円墳

規模 20m 高さ不明

石室規模 玄室長3.3m、幅2m、高さ2.4m(現状)

築造時期 6C

出土品 武器、農工具など鉄製品、馬具、玉類、土師器、須恵器

史跡指定 未指定

特記事項 2011年から14年にかけて京都大学が調査を行っている。


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