石室の断面がよくわかる貴重な古墳の数々


はじめて古墳の横穴石室を訪れる方にはあまりお勧めできません。というのも3本の動画でよくおわかりのようにいずれも羨道の天井板石がなくいきなり玄室が飛び込んでくるという本来の横穴石室とは程遠い姿に変わり果てているからです。ところが角度を変えてみると実に貴重な古墳の数々ということがわかります。横穴石室に多少とも慣れてくると、奥壁や側壁の石の積み方や、天井にいくにしたがって内傾する持ち送りという技法がどの程度用いられているかなどが気にかかってきます。その点、今回紹介している4基は築造当時の石室の断面をみることになるので実にわかりやすく教えてくれます。

 現地の説明板にはより重要なことが書かれていました。出土した品々のなかに祭祀用の

ミニチュア炊飯器(カマド、カマ、コシキ、ナベ)が含まれ、しかも石室の天井がドーム状

(さほどそうした感じは受けなかったが)であることに加え大津市の坂本から錦織という限られた地域にみられる古墳であることから中国、朝鮮半島由来の人々の墓ではないかというのです。桐畑2号墳(クリックすれば飛べます)もそうでしたが、渡来系の人々が多数この地域では活動していたのですね(google map の円で囲ったところ)。あらためてこの時代の交流の深さを知りました。アクセスはこの百穴古墳群は大津市の桐畑2号墳を訪ねるために大津市埋蔵文化財調査センターに寄ったところ教えてもらいました。桐畑2号墳のあるお宅からすぐ北の丘陵にあり国指定の史跡のために標識も出ています。京阪電車石山坂本線滋賀里駅の西200mほどのところにある滋賀県埋蔵文化財調査センターで説明を受けるとよいでしょう(撮影2018124日)。


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