味わいのある前方後円墳


 なかなかに味わいのある古墳。県道5号線と36号線が交わる交差点を100mほど歩き道路の右手に中良塚古墳を確認して思わずそう思いました。墳長は88mと決して超大型というわけではないのですが、そのことがかえって周濠から全体像を眺められるという利点をもたらしている気がします。春と冬(動画は大半が冬)。季節を変えて寄ってみると、2段築成の墳丘のところどころに残る木々のいくつかは桜のでした(動画3の最後に付け加えてあります)。墳丘は後円部と前方部の間が断裂状態になっていますが、全体として築造当時の姿を思い起こすことは十分可能です。円筒埴輪や家形、朝顔形埴輪など出土品から5C後半頃、中期に造られたと考えられていますが、それは墳丘の特徴からもいえそうです。前方部の幅のほうが後円部径よりも大きく、高さも同じ6.5mだからです。動画3の後半で前方部頂から周囲を振り返っていますが、中良塚古墳の南東500mほどのところにある川合大塚山古墳がみえています。説明板によれば川合大塚山の他に、この中良塚古墳・城山古墳(前方後円墳)・九僧塚古墳(方墳)、丸山古墳・高山2号墳・高山3号墳・高山4号墳(円墳)が5C央から6C初頭にかけ造られ大塚山古墳群を形成していたそうです。川合大塚山古墳(クリックすれば飛べます)のところでも触れましたが、これら古墳の被葬者達は地図からわかるように大和川の水運を支配していた豪族ではなかったかと思われます。アクセスは近鉄田原本線の池部駅から県道5号線に出て川合大塚山古墳を右手に見ながら県道36号線との交差点を左折し右手に見えます(撮影2019114日、201843日)。


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中良塚古墳基本情報

所在地 奈良県河合町

形状 前方後円墳 2段築成、葺石あり

規模 墳長 88m、後円部径45m 高さ6.5m、前方部幅50m 高さ6.5m

築造時期 5C

出土品 円筒埴輪、家形・盾形・きぬがさ形等形象埴輪

史跡指定 国指定

特記事項 本文に記したように本古墳や川合大塚山古墳等8基が

大塚山古墳群と称されている


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