古墳時代の古墳といえば皆さんよくご存じのように主なものでも前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳が造られています。墳丘の形が古墳時代約350年の間に変化が起きたかどうかがここでの関心です。専門的な議論は別としても(例えば近畿地方の大型前方後円墳を後円部と前方部のつながりについて論じた白石太一郎さんの古墳の知識Ⅰ(墳丘と内部構造)(東京美術、1985年)をあげておきます)、多くの古墳を訪ね歩いてみると前方後円墳の墳丘の形が前期と後期ではずいぶん変化している印象を持ちました。前期(3C央から4C後)では後円部の高さは前方部のそれよりもはるかに高く、前方部の幅も狭いものが多いのです。それに対して地域的な相違はあるにしても中期(4C末から5C後)の後半(5C央)から後期(5C末から7C初)にかけては典型的な前期古墳とは違って前方部の高さが後円部と同じか、逆に高くなり、しかも幅も広くなります。前方部の発達が著しいのです。そのことは現在の墳丘からもかなりうかがえます。もちろん、築造当時の墳丘は後に人為的な大きな改変を受けたり封土が自然流失している場合もあり断定はできないことは勿論です。動画1では山梨県の甲斐銚子塚古墳、宮城県の雷神山古墳(前期と中期の境の築造)、愛知県青塚古墳、動画2では兵庫県の南大塚古墳と千葉県の白山神社古墳、動画3では愛知県の白鳥塚古墳と宮崎県の西都原古墳群から13号墳を紹介しています。



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