岸信介、佐藤栄作も遊んだかもしれない石室

 リニューアル統合版のブログはこちらです(クリック)。石室イメージ図もあります。
 今回の後期古墳は山口県田布施町にある中国地方有数の(説明板)巨石石室です。その点も大いに興味深かったのですが、私が惹かれたのは少々別の理由でした。田布施町といえば安倍晋三首相の祖父で同じく首相だった岸信介の生まれ故郷なのです。ということは叔父で首相を務めた佐藤栄作も育った土地です。ひょっとしてこの後井古墳で遊んだかもしれないなどと考えながらの訪問でした。山陽本線田布施駅を南に200mほど下った信号田布施砂田(県道23号線との交差点)のところに郷土館があり古墳の情報や岸信介、佐藤栄作両首相の資料なども見ることができます。

 肝心の古墳ですがのんびりした田畑が広がる県道23号線をひたすら西に20分ほど歩き山陽本線の踏切を渡った右手の竹藪が生い茂る裏山にあります。動画冒頭にみるような車も通れる道に案内板があるのですが人は見かけず車もほとんど通りません。やむなく教育委員会に電話してようやく現地到着です。羨道入口からしてかなり剛健な印象を受ける石室です。円墳の径は14mしかありませんが、石室の長さは11.4mもあります(リニューアル統合版の数字と若干の違いがあります)。やや天井の低い羨道を潜り抜けると片袖式ということがよくわかる(動画2の後半)玄室がみえました。残念ながら遺物は何も残されていないようです。実は後井古墳は今回紹介している1号墳と左隣の同規模の円墳2号墳からなっています。2号墳の方がややこぶりとのことでしたが、立ち入り禁止のため撮影は見送りにしました(撮影2018326日)。

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