切石の美さが際立つ横口式石槨

 動画をご覧になってどこかで見たような石室だとお気づきの方も多いのではないでしょうか。そうです大阪府羽曳野市の観音塚古墳(クリックすれば飛べます)と富田林市のお亀石古墳(クリックすれば飛べます)が今回の寺崎白壁塚古墳同様の横口式石槨です。畿内の後期、終末期の古墳にみられる個性的な形式の石室です。高松塚古墳をはじめ主なものだけでも15基を越えるようです。とはいえそれぞれ微妙な差はあって寺崎白壁塚古墳は観音塚と同様に羨道と前室に加え石槨という形式ですがお亀石は羨道と石槨が直結しています。

 石材については素人の私には違いもわからないのですが安山岩とは違い地下深部で時間をかけて冷えたものだそうで、この素晴らしい切石は閃緑岩だそうです。残念ながらどこから調達したものかは情報がありません。石槨には木棺や漆で塗られた乾漆棺が納められたようです。当然のことながら被葬者はかなり高位の人物であったと想像されます。

 何度かの発掘調査で一辺35mの方墳で三段築成であったことが明らかになっています。もっとも動画2でお分かりのように墳丘は枯草で覆われていてよくわかりません。しかも、

だいぶ前に設置された見学用の渡り廊下の鉄パイプが錆びついていて石槨の美しさとのアンバランスに驚かされました。人も予算も限られているのでという答えが返ってきそうですが、それにしてもという感じです。

 復元整備されたカンジョ古墳からカンス塚古墳(未紹介)を横目に竹林に入ると、ところどころに動画2に映っている標識にしたがって歩きます。10分もかからずに古墳に着けると思います。アクセスはカンジョ古墳をご覧ください。近鉄吉野線飛鳥駅から歩きました。直行すれば1時間ほどで着くでしょうか(撮影20171127日)。


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